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ぴょんぴょんの「悩めるトイレ」 ~ふだんから考えておきたい、災害時のトイレ対策

「シャンティラ」よりの転載

転載はじめ
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ぴょんぴょんの「悩めるトイレ」 ~ふだんから考えておきたい、災害時のトイレ対策


泰子さまから、「災害時のトイレ対策について」リクエストをいただきました。
 ご紹介の記事「『大小便で満杯に』災害時トイレ問題をどうするか」は、読んでるだけで悲惨な状況が「臭って」来ました。解決策を考える上で参考になったのは、読者様が紹介してくださった「私は無事でした。トイレの作り方をシェアします。」です。
 うちも、停電になったら井戸のポンプが止まって、水洗トイレが使えなくなります。トイレが使えない不自由さはすでに体験済みなので、早いうちに準備しようと思いました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「悩めるトイレ」 ~ふだんから考えておきたい、災害時のトイレ対策


今のうちにトイレ対策はしておいた方がいい


はあ〜、夕べの夢はこわかった〜。


ゾンビにでも追っかけられたか?


それがさあ、夢の中でトイレを探してるんだけど、「あった!」と思って入ると、周囲から丸見えだったり、足元が水びだしだったり、ウンコ満杯だったりで、「どうしよう!間に合わない!」って、パニックになったところで目が覚めた。「ほ〜っ、夢で良かった!」と思うやいなや、トイレに駆け込んでセーフだったよ。


                                                       


                                                                    いらすとや


なんだ〜? 今から夜間尿? 前立腺肥大になるのは早すぎねえか?


ち、ちがうよ、寝る前に水分を取りすぎただけだよ。


ま、おれもそういう夢、ときどき見るけどな。でも、災害時のトイレ探しも似たようなもんらしい。


出したいのに出せないって、マジでパニックになるからね。


これまでの地震でさんざん経験したはずなのに、いまだにトイレ問題で騒いでいることが、驚きだ。


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ほんとだね〜。日本トイレ研究所の加藤篤代表理事はこう言っている。「3.11以降、大きく改善してはいないと言っていい。依然として社会的に大きな課題なんです」。(東洋経済)


日本トイレ研究所?「トイレット博士」ならよく知ってるが。


その「トイレット博士」、こういう体験をしたそうだ。災害から数カ月して現地に行ったとき、「そこに車いすの高齢の女性が付き添いの方と一緒に来られました。目の前にあるのは段差のある仮設トイレです。土足で利用しているので、地面も床面も汚れています。すると、その女性は車いすから下りて、四つん這いになって段差を上がっていったのです。」(東洋経済)


ありえね〜!!政治が、弱者のためにカネを使ってねえのが証明されてる。


まったく、上の人たちは、そういう一番大事なところにおカネをケチる。


こうなったら上の連中は当てにならん。おれたちだって、いつ、大きな災害に見舞われるやもしれん。今のうちに、対策を練っといた方がいいぞ。


そうだね。いくら、仮設トイレやマンホールトイレやトイレトレーラーが増えたからって、それらが設置されるまで、生理的欲求は待ってくれない。携帯トイレとか、簡易トイレとか、できる範囲で準備しておきたいね。


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(続きはこちらから)


非常時に活躍する簡易トイレ


簡易トイレなら使ったことがある。井戸のポンプが漏電したときに。


ああ、そんなことあったね。


あの時は冷や汗かいたわ。初めは水で流すことしか考えてなかったんで、予備の井戸水を2Lペットボトルで運んだが、ペットボトルでジョボジョボ注いでも流れんのよ。特に固形ブツは、バケツで一気にジャバッ!とやらんと流れんのよ。しかも1回流すのに6〜8Lは必要だ。


2Lペットボトルで3〜4本? 運ぶだけでも重労働だね。


ああ、水を運ぶのも大変。一気に流すのも大変。ということで、しぶしぶ買ってあった簡易トイレを使うことにした。


                                                    

                                                                   いらすとや


最初から使えばよかったのに。


ビニール袋にやるのって抵抗あるじゃん。で、うちには吸水パッド入りと、粉末をかけるヤツの2種類があった。


どっちが使いやすかった?


好みで言うと粉末かな? 瞬間で固まるし、無臭だから便利。


紙おむつとか、ペットシーツに使われている吸水ポリマーだね。ウンコもしてみた?


いやいや、さすがにウンコは我慢した。さいわい、1日でトイレが復活したからな。


袋はいくらでもあるけど、固める粉末が足りなくなったら困るね。


固めて無臭なら、ペットシーツもネコ砂も使える。この動画では、ネコ砂を実践してる。ただし、ネコ砂の袋には「ネコのトイレ以外の用途には使用しないでください」と書いてあるがな。だがそれより、「高吸水性樹脂CP-1」を買っとけば、1.5kg入りで4人家族なら約1週間はもつ。(ITOITO-STYLE)


                                                     

                                                               いらすとや


で、固まらせたオシッコ袋はどうするの?


ゴミ出しの日まで防臭袋に入れといて、燃えるゴミと一緒にバイバイ。


へえ、意外とかんたんだね。そのやり方で、ウンコも処分できる?


できることはできる。だが、防臭袋に入れてきちんと閉じておかないと・・。


臭うだろうね。


それなら、すでに介護現場で活躍している「ラップポン」がいい。「水を使わず、臭いも漏らさず、排泄物を密封して微生物(細菌)も遮断」してくれる。( wrappon )」


熱で密閉できるから臭わない、いいね!


すでに、災害時にも活躍している。


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えっと、「主導式」は「手動式」のミスだね。


袋さえセットしてしまえば後は簡単。凝固剤を入れて用を足す。手動レバーを引くと、 袋の口が熱でラップされたものがポンと落ちる。それをゴミに出すだけ。


・・でも、よく見たら、手動式で29,700円(税込)、電動式や組み立てトランク型になると189,200円(税込)。非常用にしては高すぎるね。それに電気がいる。


そうなんだ、ラップの密着に電気がいる。だが、オプションでリチウムイオンバッテリーや、車のシガーソケット車用DCケーブルもある。(wrappon)



電気不要で安価なタイプ


それでも、電気は使いたくないなあ。電気を使わないで安上がりなのがいいなあ。


じゃあ、これはどうだ?



アウトドアでも使える非常用トイレ
アウトドアでも使える非常用トイレ



シンプルでいい!


避難所や車で避難生活をしたい人にはいいだろう。家のトイレと違うのは、トイレの枠組みとトイレットペーパーが必要になること。さらに、プライバシーを守りたければ、ポンチョやワンタッチテントも必要だ。


便座は、もしかしてこれかな?アマゾンだと3000円台、よし、これをポチろう。


ちょっと待った! 同じ3000円台なら、こっちの方がいいんじゃね?



【1台6役】大人気トイレシリーズ新旧比較おしっこ!



わお! 女性が太ももまる出しで、目のやり場に困るんですけど〜?


おいおい、見るのはそっちじゃなくてトイレだよ。どうだ? 組み立て10秒、しかも、3000〜6000円。


これなら欲しい。でも、避難所には持って行けないね。だって、自分と家族だけが快適っていうのも、ねえ〜?


たしかに、「みなさんもどうぞ」ってワケには行かねえな。ま、そんなことは、その時に考えればいい。まずは自分第一、家族第一で行動することだ。


じゃないと、他の人も助けられないもんね。



簡易トイレのゴミ問題


おう! で、ここまでで、気になってることを言ってもいいか?


うん、なに?


これまで見てきたトイレはどれも、災害時に役立ちそうだが、トイレ袋はかなり厚手のビニール袋で、用を足すたびに毎回捨てるのは抵抗がある。


たしかにもったいないね。ゴミ焼却場の負担にもなるし。


ビニール袋だけじゃない、樹脂で固めたオシッコ、そして何重にも厳重に包まれたウンコも燃やすんだぞ。ホルムズ海峡でドンパチやってて、日本に1滴も石油が入らなくなるかもしれない今、こんなの燃やすためにエネルギーを使っていいんか?


う〜ん、ゴミを燃やせなかったら、黒いビニール袋のボタ山になりそうだ。なら、オシッコは1つの袋に1回だけじゃなくて何回かすればいい。固まらなければ、凝固剤を足して。


実際、おれもそうして袋を倹約した。


でもさあ、今や人間が宇宙に行く時代なのに、まだ、こんな原始的なことが解決できてないなんて、信じられないよ。宇宙飛行士はどうやってるの?


宇宙では、ウンコは小さな穴が多数開いたバックに回収して、自動密封して固形排泄物タンクに送る。オシッコはバキュームホースで吸い取って、汚水タンクに溜めるか、飲料水にリサイクルする。どっちのタンクも満杯になると、使い捨ての無人貨物輸送宇宙船プログレスに積み込む。(JAXA)


                                                      

                                                           プログレスM1補給船
                                             Wikimedia_Commons[Public Domain]


なんだ、ゴミが出ることに変わりはないんだ。


唯一の違いは、ゴミを積み込んだ船は大気圏に突入したときに燃えちゃうこと。



土に返す「コンポストトイレ」


そうだった〜! 宇宙のゴミ焼却には石油がいらないんだ!


だが、地上には「土」がある。


土?


ああ、地上ではシッコは水に流し、ウンコは土に返すことができる。


それが一番自然だとは思うけど?


となると、やっぱ行き着くところは「コンポストトイレ」だ。読者の方が教えてくれた、この動画を見てくれ。最も単純な「コンポストトイレ」の作り方だ。



私は無事でした。トイレの作り方をシェアします。


私は無事でした。トイレの作り方をシェアします。



なんと! 蓋付きバケツ2つと腐葉土があれば、できちゃうんだ。


今までのトイレと比べて、激安だし。


でも、オシッコとウンコを分けないといけない。


混ぜると臭うからな。


別々にできるか、自信ないよ〜。


それなら、「大小分離アタッチメント」をつければいい。ネットで19,800円で販売しているが、店主は能登の人たちには無料配布すると言っている。


それは助かるね。で、2つのバケツでどうやってトイレをするの?


ウンコ用バケツには、あらかじめ腐葉土をバケツ半分まで入れておく。ウンコをし終わったらスコップでかき混ぜる。土をかぶせただけで臭いが消える。こうして、ウンコのたびに腐葉土をかけてかき混ぜると、お一人様なら1週間位で満杯になる。それに蓋をして、4℃以上の環境で1〜3ヶ月位で熟成させると良質な肥料になる。


4℃以上? 冬の間はどうするの?


そこはまだ、解決できていないそうだ。それより、オシッコの方が問題だ。オシッコが貯まったら、何回かに1回流すんだが。


どこに?


そこなんだよ。マンホールに流したいが、下水管が壊れているかもしれない。直接、庭にまいたら、植物が枯れてしまう。水で薄めれば肥料になるが、災害時は水は貴重だ。


                             

                                                                            photo-ac


そうなると、オシッコを貯めておく大きめのタンクが必要だね。水が出るようになったら、薄めて庭や畑にまけばいい。


大きめのタンクは、今すぐにはムリだな。とりあえず、今の時点では災害時のオシッコは固めてゴミに出す。ウンコはコンポストトイレでやるのがベターじゃね?


それが無難かもね。


ところで言い忘れたけど、トイレットペーパーはできるだけ別にして、燃えるゴミに出すこと。発酵の妨げになるんだと思う。


うっかり、一緒にしちゃいそうだ。


最後に、こちらがモーリー氏が開発した、本格的「コンポストトイレ」。



コスパ最強、機能抜群なコンポストトイレを紹介します


コスパ最強、機能抜群なコンポストトイレを紹介します



いくらするの?


121,000円なり。だが、能登の人には原価で売っている。このトイレは撹拌レバーがついていて、座りながらウンコと腐葉土をかき混ぜるがことができる。(ニトクラフト)


いいねえ。


でも、定期的に溜まったオシッコやウンコを運び出さないといけない。


はあ~ やっぱ、なんでも一気に流してくれる水洗トイレは便利だなあ。


だが水洗は、毎回5〜6Lもの水を流す、その後の下水処理にも環境負荷がかかる。そして、いつまた来るかわからない災害。


そのたびに、簡易トイレでゴミを増やすのは、ちょっと‥。


だろ? その時になってはじめて、恐る恐る蓋付きバケツでトイレするくらいなら、今から慣れといた方がいいんちゃう?



Writer
ぴょんぴょんDr.
白木 るい子(ぴょんぴょん先生)


1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)





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転載おわり